感染の脅威……『28週後...』

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2010年08月10日 13:52

28週後...』

この映画はちょうど二年前に映画館で観たのだが、とても恐かったのを覚えている。

ジャンルはホラーなのだが、人間を凶暴化させるウイルスと人間との決死のサバイ
バルを描き、大ヒットを記録したダニー・ボイル監督作『28日後...』の続編である。

私はホラーものが大好きで、良くDVDを借りてきて観るのだが、今まで観た洋画
の中で久々にこれほど恐い映像の映画は観た事が無かった。

この映画の舞台はイギリスで、そこでは人間を凶暴化させる“RAGEウイルス”の
猛威が収まり、復興計画が始まっていた。しかし、軍が、対応の甘さからウィルス
の拡散を許し、市民を感染者もろとも全員虐殺する非情な策に出て、ロンドンは地
獄の戦場と化すことになる。

この手の映画は良くゾンビが人間を襲い、その襲われた人間もゾンビになるとゆう
パターンが多く、メッセージ性がないものが多かったりするが、この映画はその点
が少し違う。

ウィルス再発の発端は、ある一家の夫が、見捨てた妻に許しを請うため、彼女が保
菌者とは知らずに接触した事により感染が広がる。以後、人間や家族の“情”が、こ
とごとく裏目に出てくる様が描かれるのだが、観ているととても切なくなると思う。

また、冒頭でも述べたが、人々を守るハズの軍隊が、感染者だけで無く、市民も巻
き込んでの掃討作戦を行う様は、現実のテロ行為と重なるものがあり、皮肉めいた
ものを感じると思う。

この映画の中に出てくるゾンビはとてもリアルで恐いだけでなく、全速力で走ってく
る様はとてもスリリングなので、ゾンビものが好きで、まだ観てない人は是非、観て
欲しい。

もちろん、前作の『28日後...』も合わせて観て欲しい。

youtube:『28週後...』予告編




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